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森美術館がリニューアルオープン
July 03, 2015
森美術館では、改修のための一時休館を経て、4月よりリニューアル・オープン記念「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」を開催しています。一見の価値ありのこちらの展覧会、まだご覧になっていない方はぜひとも足を運ばれることをおすすめします。会期は7月5日(日)まで。
さて、展覧会のタイトルからわかる通り、「シンプルなかたち展」では、シンプルかつ美しい「かたち」に焦点を当てています。展示エリアは、「動物と人間」や「自然のかたち」など、テーマごとに分かれています。私の印象に残った作品の一つは、オラファー・エリアソンの《丸い虹》。薄暗い部屋に、回転する丸いアクリルプリズムの輪があり、そこにスポットライトが当てられています。回転する輪が、光を集めて分散させ、壁に虹色や、線形、円形を映し出します。そのシンプルな美しさに心を奪われました。
同じく大きな存在感を放っていたのは大巻伸嗣の《リミナル・エアー スペース-タイム》。この作品は、半透明の薄く繊細な布地が、床面から出ている風によって形を変えながら浮遊するというもの。展示室の椅子に腰かけて、その予測不能な動きを眺めていると思わず引き込まれてしまいます。見ていて心地よく、不思議な気分になるこの作品は何時間でも眺めていられそうです。
美術館自体にはさほど改修前と変化を感じませんでしたが、森美術館のスタッフの説明によると、天井が一新され、ルーバー式の天井に変わったとのこと。つまり、天井のどこからでも作品を吊るすことができるようになったということです。床も白木のフローリングにやり替えたことで、どんなアート作品をも引き立てます。
目に見えて以前と大きく変わっていたのは、6月初旬に新しくオープンしたミュージアム カフェ&レストラン THE SUN & THE MOON。美術館の一つ下の階の52階にあります。THE SUNは毎日11時から22時まで営業しているカジュアルな雰囲気のカフェで、パスタ、サンドイッチ、ドリンク、デザートを提供しています。森美術館や森アーツセンターギャラリーで開かれる展示会に合わせてカフェの装飾が変わるそうです。お隣のTHE MOONは洗練された雰囲気のレストラン。ランチ・ディナーとも3つのコース料理が用意されており、食事に合わせてワインも楽しむことができます。THE SUNにもTHE MOONにも東京の景色を一望できる席があり、景色にも満足すること間違いなし。美術館を訪れた後に、一息つきながら食事を楽しむのにぴったりの場所です。
ケリー