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MORI LIVING Diary
愛宕神社で迎えた夏祭りシーズンの幕開け
July 13, 2015
私は日本の夏祭りがとても好きです。お祭りの陽気な雰囲気の中、この時ばかりは知らない人同士も心がほぐれます。屋台から漂ってくる美味しそうな匂いや、浴衣姿の人々。毎年、こんなお祭り風景が待ち遠しいのです。一口にお祭りとはいっても、それぞれに特徴があるもの。この夏私が初めて訪れたお祭りは、愛宕神社で開催されたほおずき市です。
この時期に実るほおずき。ほおずき市は日本中あちこちで開催されますが、実は愛宕神社が発祥と言われています。こちらのほおずき市には、屋台や、縁日の遊び、踊りといった派手さは無いものの、楽しめる要素は十分です。
丘の上に位置する愛宕神社へ行くには、まず「出世の石段」と呼ばれる86段の階段を上らなくてはいけません。この急な石の階段は、ある一人の若い侍が馬に乗って階段を上りきったことから出世の象徴とされています。この階段を上りきると、社殿、そして小さな庭と池が見えてきます。ここで1,600ものほおずきの鉢が売られるのです。鉢を買うと、社殿でお祓いを受けることができます。私はこの時初めてお祓いを受けましたが、とても美しく神聖な儀式でした。
お祭りをあとにし、出世の石段を下るときに気づいたのは、意外と上りより下りのほうが大変だということ。でも、エレベーターを使うこともできますのでご安心ください。私も、来年ほおずき市に来る時にはこのことを覚えておこうと思ったのでした。
ケリー