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MORI LIVING Diary
免震構造で地震の震動を和らげる
May 24, 2011
先週は、制振構造技術が地震の震動を緩やかにし、ビルの揺れを止める役割を果たしていることを紹介しました。日本では、昨今ますます多くビル建設にこの技術が採用されているということで、心強く感じました。さらに、耐震構造の技術として制振構造の他に免震構造があります。
森ビルの構造設計部の岡部和正さんのお話によると、免震構造とは、ビルの基礎部分にゴムベアリングと鉄または鉛のダンパーを合わせて使用する仕組みだそうです。このベアリングとダンパーの土台の上にビルを乗せる構造によって、建物自体と地面を切り離すのです。そして地震が起きたとき、ダンパーとゴムベアリングが地面からの震動を吸収する役割を果たすことによって、ビルの揺れを最小限にしてくれるのです。例えば、六本木ヒルズのレジデンスDには、40のゴムベアリングと52の鉄と鉛の多様なダンパーが用いられています。ゴムベアリングのサイズは様々で、厚さが1メートルに及ぶものもあるそうです。
免震構造と制振構造の技術は、1995年の神大震災以降広く普及され、より強化された安全対策となっています。制振構造が震動を緩やかにし、地震の揺れを素早く止める一方で、免震構造は揺れを和らげる働きがあり、ビルの中で体感する揺れをより少なくしています。 これらの技術により、地震による衝撃を激減させることを可能にし、建物の利用者だけでなく、その周辺にいる人々の安全も確保できるようになったのです。
ケリー