- 東京の高級マンション 森ビル
- MORI LIVING Diary
- ニューメディアアートが東京を席捲
ニューメディアアートが東京を席捲
March 08, 2018
アートには色々な形があります。絵画、彫刻、パフォーマンスはそのほんの一例。そして、近年ブームになっている「ニューメディアアート」は、映像や音響、スモーク、香りなどの要素を織り込み、見る人をどっぷりと作品に引き込みます。ニューメディアアートの多くに共通するのは、最新テクノロジーを駆使して、圧倒的なインパクトを作り出すことです。
探す場所さえ知っていれば、最近は東京のあちこちでニューメディアアートを見かけます。2月にはMeCA(Media Culture in Asia)というイベントが開催され、たくさんの作品やプログラムが表参道、原宿、渋谷のさまざまな会場で披露されました。私も最終日に、表参道ヒルズとラフォーレ原宿をチェックしてきましたが、本当に行ってよかったです。表参道ヒルズの注目作品は、坂本龍一+高谷史郎の「WATERSTATE1(水の様態1)」。それからギョーム・マルマンとフィリップ・ゴルディアーニによる「Timée(ティマイオス)」。どちらも部屋全体を埋め尽くし、見る人を取り囲むようにしてアートに取り込む作品です。ラフォーレ原宿では、平川紀道の「DATUM」が同じく印象的。映像作品という枠を遥かに超え、色彩や形状が多次元空間を隈なく動き回ります。
この他にもMedia Ambition Tokyoというイベントが六本木ヒルズの東京シティビューをメイン会場として都内各所で同時期に開催され、多くのニューメディアアート作品が紹介されました。ウェストウォーク2階の吹き抜けでは、竹村眞一の「The Earth Clock」の展示が圧巻。地球儀に触れるとリアルタイムで世界各地の写真が表示される作品です。イベントにはあらゆる年齢層の人々が訪れ、さまざまな形態を取るテクノロジーとの触れ合いに興じていました。見逃した方もがっかりする必要はありません。だって最近の東京は、ニューメディアアートに事欠かないようですから!
ケリー