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- 森美術館 「六本木クロッシング2013展」
MORI LIVING Diary
2004年以来、3年ごとに開催されている日本の現代アートの展覧会シリーズ、「六本木クロッシング」。今回で4回目となる展覧会が、現在六本木ヒルズの森美術館で開催されています。
過去の六本木クロッシング展にも足を運んでいた私は、今回の展示がどのように仕上がっているか、ワクワクしながら向かいました。
ギャラリーに足を踏み入れると、六本木クロッシング展の作品の多くは社会的、もしくは政治的なテーマを含んでいることに気づきます。
2011年の東日本大震災、津波、そして福島の原子力発電所の事故に言及している作品もいくつか見受けられました。そのうちの一つ、風間サチコ氏による木版画「獄門核分裂235」は、日本の政治家の顔を原子力に見立てた作品です。
展覧会の最後の部屋は、床が巨大な風呂敷に覆われており、さらに「プロジェクトFUKUSHIMA!」の記録写真や映像が展示してあります。
「プロジェクトFUKUSHIMA!」とは、3.11で被災した地域に、ポジティブさを取り戻そうという考えに賛同する音楽家やアーティストから成る団体です。彼らのウェブサイトには、「現実とどう向き合うかという視点と方向性を人々に示唆する力を秘めている音楽や詩やアートが必要だと、わたしたちは信じています」と書かれています。
これまでの「六本木クロッシング展」と同様、展示されているのは日本のアートのみですが、今回は国内だけでなく、在外の日本人や、日系人の作品も含まれています。
これらのアーティストたちは共通のルーツを持っているものの、それぞれが独自のテーマ、観点、美学、手段を用いて表現をしています。ここを訪れる誰しもが、自分の心に響く作品と出逢うことができるでしょう。
ケリー