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Innovative City Forumで今年も刺激を受ける
November 09, 2018
毎年、Innovative City Forumの開催時期になると、六本木ヒルズは、世界各国から集まった頭脳明晰で創造力にあふれる人々の話を聞き、意見交換する場に変わります。このイベントに私は、インスピレーションの刺激を求め、毎年参加をしているのですが、今年はその初日の基調講演を聴くことができました。
特に素晴らしいと思ったのは、ダーン・ローズガールデ氏の講演 『未来のランドスケープ』。オランダ人のアーティストで、イノヴェーターでもあるローズガールデ氏は、クリーンな空気、クリーンな水、そしてクリーンなエネルギーが自分の使命だと言い、ローズガールデスタジオで、自然と共に暮らす都市のあり方を模索するチームを率いています。私も、都市に暮らしながら自然の恩恵を深く感じ、資源を保護せねばと常日頃から思っているので、このコンセプトはとても興味深いものでした。
ローズガールデ氏は、チームと共に行ったプロジェクトを説明してくれました。例えば「Waterlicht」(水の光)という名のフェスティバル。これは、街を洪水から守るイノベーションがなかったら水位はどうなるかということを、光を使ってオランダの人々に示すものです。また、世界各国の都市の空気をきれいにするタワーについても語ってくれました。回収した炭素を使って指輪を作り、それを売って塔を建設する資金に充てるため、プロジェクトは自律的に継続するのだそうです。
「本当の美しさとは、クリーンな空気、クリーンな水、クリーンなエネルギー、そして人間に望ましい都市です。」と、彼は熱く話していました。
ローズガールデスタジオが次にチャレンジしたいと考えているのは、宇宙ゴミ。地球を周回している810万kg の人工物体を掃除したいとのことです。
「問題を可能性に変え、詩を現実世界で活かせるものに変えなければなりません」というローズガールデ氏の言葉に、私も100%同感です。
ケリー