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六本木アートナイト、またしても前年を上回る
October 20, 2017
六本木アートナイトは東京で毎年楽しみにしているイベントの1つ。回数を重ねるごとに、どんどん素晴らしくなっている気がします。「未来ノマツリ」をテーマとした今回も、期待を裏切らない内容でした。
アートナイトの舞台として六本木が選ばれたのは、美術館やギャラリーが集まる街だから。2003年に六本木ヒルズと森美術館がオープンしたのを皮切りに、2007年には21_21 DESIGN SITE、サントリー美術館、国立新美術館が開館し、六本木アートトライアングルが誕生しました。その後、ピラミデビルやcomplex665に小さなギャラリーが入居するようになり、今や六本木は、まさに東京でのアートの中心地となっています。
アートナイトで私が最初に立ち寄ったのは、六本木ヒルズアリーナ。蜷川実花のプロデュースによるパフォーマンス、『TOKYO道中』を見ようとたくさんの人が詰めかけていました。人垣の後ろからはよく見えなかったのですが、終演後、ステージセットのメルヘンチックなインスタレーションを間近で目にすることができました。極彩色に彩られた西洋と東洋のモチーフが爆発した万華鏡のような作品に、小さな子供から大人まで、すべての人が魅せられていました。
六本木ヒルズの中に飾られた作品の中で、私のお気に入りは、ネオ・アンゴノ・アーティスト・コレクティブの「巨人と歩く:彼らは私たちと同じ(六本木ヒガンテスプロジェクト)」。六本木で見かけそうな人たちを模して制作した巨人彫刻です。
東京ミッドタウンへ向かう途中、路上で目にしたのは「国立奥多摩美術館 24時間人間時計」。その名が表す通り、大きな時計盤の前にある台座に3人が立ち、腕で時刻を示す作品でした。
ミッドタウンでは、アニッシュ・カプーアと磯崎新によるメインプログラム、「ルツェルン・フェスティバル・アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」が素晴らしかったです。この巨大なコンサートホールは、膨らませたり萎めたりする事で世界中のどこへでも持ち運べ、設置にかかる時間はわずか1時間。演奏は聴けませんでしたが、「アートと建築の融合」であるこの作品の中に足を踏み入れただけでも特別な気分になり、その音響が素晴らしいことは音楽がなくても明らかでした。
今年のアートナイトではとても楽しい時間を過ごす事が出来ました。来年はどうやって今年の内容を上回るのか、今からもう待ちきれません!
ケリー