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森美術館で開催中の「村上隆の五百羅漢図展」
December 17, 2015
森美術館にて2016年3月6日まで開催中の「村上隆の五百羅漢図展」 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
《五百羅漢図》(部分) 2012年 アクリル、カンバス、板にマウント 302 x 10,000 cm 個人蔵 ©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
展示風景:「村上隆の五百羅漢図展」 森美術館、東京、2015年 撮影:高山幸三 画像提供:森美術館、東京 ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
村上隆による全長100メートルに及ぶ巨大絵画《五百羅漢図》。2016年3月6日まで森美術館で展示中のこの作品、評判の良さはすでに耳にしていましたが、実際に自分の目で見てみると期待を上回る壮観さでした。皆さんも必見ですよ!
展覧会の冒頭は、絵画や金箔の彫刻作品など、《五百羅漢図》に比べるとやや小さめの作品(とはいってもこれらも十分に大きいのですが)で始まります。長らく、村上隆のカラフルなアニメ調の作風のファンであった私は、日本の伝統的なモチーフや要素を現代的なコンテクストで表現する彼の才能にあらためて驚嘆し、最初の展示室だけでも随分と長居をして作品を堪能しました。これらの作品だけでも立派な展覧会が成り立つところですが、このあと、いよいよ目玉の作品を前に私はさらに圧倒されることに。
《五百羅漢図》は、テーマと色彩の異なる4面―白虎、青竜、玄武、朱雀―で構成されています。そのスケールや、構成、ディテールには思わず息を呑みます。展示室の真ん中に立ち、自分の正面、そして背後にそびえる巨大なキャンバスを目の当たりにすると、一体どれほど大がかりな制作作業を経て完成させたのだろうと驚かずにはいられません。作品に近づいて細部の細部まで観察すると、より一層荘厳さを覚えます。絵画の中には、展覧会のタイトルにもある「羅漢」が多数(500体も)描かれています。
この展覧会がいかに素晴らしいか、このままいくらでも書き続けられそうですが、真に作品を味わっていただくにはやはりご自分の目で見ていただくしかありません。みなさんもぜひ足を運んでみてください!
ケリー