- 東京の高級マンション 森ビル
- MORI LIVING Diary
- 一日の始まりをヒルズブレックファストで
一日の始まりをヒルズブレックファストで
July 24, 2015
六本木ヒルズでは、毎月一回ヒルズブレックファストというイベントが開催されています。朝8時にスタートするこのイベントは、世界的にも広まっているペチャクチャナイトの朝版といったところ。形式も同じで、一人20枚のスライドを、各スライド20秒以内ずつ使ってプレゼンテーションをするというものです。私はヒルズブレックファストが始まって間もない頃に一度参加したきり長らくご無沙汰していたので、先日、51回目となるイベントに久々に顔を出してみることにしました。
仕事に行く前の朝の時間を何かしらの活動やイベントに費やすという発想はとても素敵だと思います。ただ、一般的にこのように朝の活動がどう受け入れられているのかわからなかったので、実際に会場に朝早くから多くの人が集まっているのを目にして驚きました。この日は、5人のプレゼンターが、アートからビジネス、ネパールや東北の地震後の支援活動に至るまでさまざまなトピックを用いてプレゼンテーションを行いました。
私が一番興味を惹かれたのは「ちかけん」によるプレゼンテーション。大学時代に出会った池田親生さんと三城賢士さんは、アートを使ってコミュニティ作りをするアイディアを思い立ちました。彼らは地元のボランティアとともに、竹を切り、それにドリルで穴を開け、屋外に並べてキャンドルを中に灯し、美しい竹あかりを作っています。彼らの作品は国内のお祭りやイベントで飾られていますが、彼らの今の目標は、2020年の東京オリンピックの時期に合わせて街中を竹あかりで灯すことだそう。
また、別のプレゼンターの矢島里佳さんも日本で面白いビジネスを展開している若き起業家。「和える」という会社を設立し、服や食器など子どもたちのための日用品を、伝統技術を持つ日本の職人とともに作っています。幼少期から日本の伝統に触れてもらうことで、伝統の衰退を防ぐことに寄与したいと考えているそうです。
5人すべてのプレゼンテーションを聞き終わり、ヒルズブレックファストを後にした私は、プレゼンターたちから、そして、仕事の忙しい合間に時間を作ってこの場に集まった参加者のみなさんから、とても良い刺激を受けました。一日の始まりになんと最適なイベントでしょうか。今度は、近いうちにまた参加しようと思ったのでした。
ケリー